場面かんもく相談室 いちりづか

【ブログ】「話せるようになる」ための500の方法

「いちりづか」は場面緘黙専門のオンラインの相談室です。

場面緘黙の症状は、適切な対応によって
必ず改善させることができます。

「場面緘黙を治す」「話せるようになる」ための
最も効果的な方法を、
一緒に考えてみませんか?
2024-02-20 16:00:00

参観で「学校で話していない」ことに気付いたら

2月のこの時期は、学校や園で参観が行われることが多いでしょう。

 

参観日は、話せるようになるための練習の機会として使うことがよくあります。

年度の終わりに保護者が見にきているところで発表する機会を作る、というのを練習のメニューに組み込む方法です(これについてはまた別の記事で書きます)。

 

ですが参観にはもう一つ、「子どもの緘黙症状に気付く」機会になるという側面があります

今回は「練習の機会」ではなく「気付きの機会」としての参観日に注目してみましょう。

 

 

先生から言われて知るか、親が見て知るか

 

保護者が子どもの緘黙症状に気付くのは多くの場合、「先生から言われる」か「幼稚園・保育園の送迎の際の様子から知る」かです。

 

園や学校の先生からすれば、担任している子にはっきりした緘黙症状があればすぐに分かります

年度のはじめに気付かなくても、1ヶ月もすれば間違いなく分かるでしょう。

 

ただ中には、気付くのが遅れてしまうケースもあります。

症状が軽度の場合、見落としてしまうこともあります(例えば:音読はできる、担任に必要なことを言える、など)。

教師は家での様子は知りませんので、家では元気な子でも、学校で大人しければ教師からすれば「もともと大人しい子」に見えます。

もともと大人しい子が学校で大人しくしているのなら、別に問題視されません。

保護者は家での元気な様子しか知らないし、教師は学校での大人しい様子しか知らないと、緘黙症状が放置されてしまうことにつながります。

 

そういう場合に気付きの機会になるのが、保護者が園や学校を参観するときです。

つまり、「参観日に子どもの場面緘黙に気付いた」というケースは、「気付かれるまで時間がかかってしまった」可能性が高いということです。

もし年度末の参観日に気付いたという場合、症状が出始めたのが年度のはじめだったら、1年近く気付かれないままになってしまった可能性もあります。

 

それからもう一つ考えられるのが、教師は子どもの緘黙症状に気付いてはいたが(あるいは気付いておらず)、保護者に情報を伝えていなかったという状況です。

こういうケースは全体からすればそれほど多くはありませんが、様々な事情によって(例えば病休で担任が替わるなど)保護者との連携が遅れたり、教師の気付きが遅れたりしてしまうことはあります。

先に「症状が軽度の場合、見落としてしまうこともある」と書きましたが、症状が重い場合にも見過ごされてしまっているケースがあるのです。

 

こういう場合は緘黙症状改善のための3要素【WPC】のうち「C:関係者の連携」が上手くいっていない訳ですから、緘黙症状の改善には大きなマイナス要素となります。

 

 

参観日に気付いたら、まずどうすればよいか

 

以上のことから、保護者が参観日に子どもの緘黙症状に気付いた場合というのは、別の方法で気付いた場合よりも緊急度が高い可能性があります。

ためらわずにすぐに対応を開始するようにしましょう。

 

「参観日に子どもの緘黙症状に気付く」

【緊急度】★★★★★ 

 

 

何をすべきかと言えば、やはりまずは担任の先生に相談するのがよいでしょう

まずはその日のうちに立ち話でもいいので情報共有をして、学校での様子を詳しく把握しましょう。

そして日を改めて相談の機会を作ってもらうことをお勧めします。

もし上記の後半のケースのように、何らかの事情で担任の協力が得られづらそうだと思ったら、スクールカウンセラーや養護教諭、特別支援教育コーディネーターなど校内の相談できそうな方に相談してみてください。

 

また、本人ともよく話してみることをお勧めします。

本人はここまで親にも相談できないできたわけですから、一人で問題を抱えてしまっていると考えられます。

中には「親に知られてしまった」のように思っている子もいるかもしれません。

そういうときに間違っても子どもを責めたり、できていないことを叱責したりしてはいけません。

時間をかけてゆっくり話を聴いていってください。

 

それからもう一つ、場面緘黙についての情報を調べることもお勧めします。

もっともこの記事を見ている方は、すでに場面緘黙についての情報を調べ始めていると思います。

そういう方に私からお伝えしたいことは色々あるのですが(そうですね、これは別に記事を書きましょう)、1つだけ挙げるとすれば「放っておけばそのうちよくなる」とは思わない方がいい、ということです。

場面緘黙の症状は、早期からの適切な対応が不可欠です。

学校の先生や身近な専門家とよく相談し、なるべく早く対応を始めてください。

 

 

 【注意点】

ここに書いてある方法は、効果のある場合もありますし、そうでない場合もあります。

書いてある方法を機械的に実践しても上手くいきません。

練習メニューを考えるにあたっては、様々な要素を慎重に考慮した上で、個々に応じた方法を選択するようにしてください。