場面かんもく相談室 いちりづか

④相談についてのQ&A

「いちりづか」は場面緘黙専門のオンラインの相談室です。
「話せるようになる」ための具体的で効果のある方法を、
一人ひとりの状態に応じてご提案します。

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「いちりづか」の相談では、どのようなことを行うのでしょうか?

 

 「いちりづか」では、どの相談形態でもまずは、ご依頼のあった方から詳しくお話を伺います

 

 例えば保護者からのご相談では、はじめに以下のような内容をお伺いします。

□お子様の普段の家庭での様子、学校での様子、学校以外での様子(習いごとや外出時など)

□話せる相手とその時の様子

□学校の環境や友人関係

□行動面や発達面の気になること、不安症状や感覚の過敏、こだわり、学習面、その他の生育歴や受診歴

□すでに受けている診断名や検査の結果(あれば)

□本人の思い、緘黙症状の自覚の有無、困っていること、できるようになりたいこと、など

 

 こういったことを詳しく伺った上で、「そもそも何が問題になっているのか・何を解決すべきなのか」という点から一緒に考えます(これのことを「主訴」と呼びます)。

 もちろん、はじめから解決すべき問題が明確になっている場合ばかりではありません。最初は「緘黙症状があって困っている」「どうしたらいいか分からない」といった漠然とした悩みや不安だけでも大丈夫です。

 こちらから詳しくお話をお伺いしていく中で、問題が少しずつ明らかになっていったり、取り組むべき課題が見えてきたりするものです。

 

 解決すべき問題としては、例えば以下のようなものがあります。

 

□緘黙症状の改善(話せる相手や場面を増やしたい)

□不登校の改善や対応(学校に通えるようになりたい、通える時間を増やしたい、学校以外の選択肢を検討したい、など)

□○○ができないので、できるようになりたい

 

 

 

 「いちりづか」では、ここからさらに詳しく解決すべき問題を絞り込みます。

 例えば「緘黙症状の改善」を目指すとしたら、ではまず「誰と話せるようになりたいか」「どんな場面で声が出せるようになりたいか」などを一緒に考えていきます。

 このようにして問題を明確にした上で、それに対応する方法を考えます

 

 「いちりづか」では通常、主に取り組むべき事柄を1つか2つくらいに絞り込みます。そして「誰が、いつ、何をするのか」という具体的な計画を保護者や本人と一緒に考えます。

 その際に気をつけているのは、現実的に「実行可能な計画」にすることです。どんなにいい計画でも、相手の協力が得られなかったり、本人や保護者にとってハードルが高すぎたりすれば実行できないからです。

 

 もちろん、計画を立ててもすべてが思った通りに上手くいくわけではありません。やってみたらできなかったということもあるでしょう。そういう場合は、次回の面談で問題を再検討して、上手くいきそうな計画を改めて立てるので大丈夫です。

 

 

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「いちりづか」では本人へのカウンセリングをするのでしょうか?

 

 「いちりづか」の相談は「カウンセリング」というよりも、どちらかというと「助言」や「提案」という意味合いに近いです。

  面談の時間に行うのは、「どんな練習に取り組んだらよいか」を一緒に考え、具体的で実現可能な練習計画を立てることです。

 

 では「いちりづか」の面談で「話す練習」をしないのかと言うと、ほとんどのケースでは面談中に「話す練習」はしないと思っていただいて間違いありません。

 面談中に「がんばってここで声を出してみよう」といったような生流しをすることもありませんし、ご本人(お子様)が同席しなくても大丈夫です。

  

 そのような方法で緘黙症状は改善するのかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、この方法はカウンセラーと話す練習をするよりもはるかに効果的だと考えています。

 

 では肝心の「話す練習」はいつ・どこで行うのでしょうか。

 「次回の面談までの間に、普段の生活の中で話す練習を行ってくる」のです。例えば、学校の先生や友だちと、または家族やお店の人と、時間や場所もしっかり計画して、話す練習を行います。そして、その練習の結果がどうだったかを、次回の面談までに記録してきてもらいます。

 このようにして宿題形式で練習を進めていくのが、「いちりづか」の基本のやり方です。

 

 もちろん、本人の要望があったり、他に話す練習をする相手や場面が見つからないときなどは、私(高木)と話す練習をすることもあります。

 その場合はZoomのオンライン面談での声を出す練習や、録音や録画、メールなど文字でのコミュニケーション、Cluster等の仮想空間上での話す練習など、個々の状態に応じた練習方法を一緒に考えます。

 

 

メールでの相談はできますか?

 

 保護者を対象とした相談については、メールのみでの相談は承っておりません

 (※緘黙症状のある当事者の方からのご相談は承っています)

 

 メールのみでの相談を受けていない理由は、初回の面談で聴き取りを行う内容がとても多いからです。

 通常の面談では、初回の聴き取りで30~50分程度を要します。お伺いする内容も、状況によって変わってきますので、これらの内容をすべてメールのやりとりで実施することはできません。

 ですので、保護者の方からのご相談の場合は、【Zoomでの相談】をご利用ください。

 https://ichirizuka-221b.jp/menu

 

 初回の面談以降については、メールでのご相談にもお答えしています。

 新たに生じた問題や困り事などがあれば、メールでご連絡いただければすぐにお返事いたします。話す練習の内容についても、簡単な内容でしたら経過報告を送っていただければ、次の練習方法についてお答えできることもあります。(この場合の費用は無料です)

 ただし状況によっては、詳しくお話を伺ってからでないとお答えできないこともあります。このような場合は改めて面談をご予約いただいて、お話を伺います。

 

 

どのくらいの頻度で面談を受けたらよいでしょうか?

 

  「いちりづか」では上記のように宿題形式での練習を基本にしていますので、面談は毎週や毎月行っていただく必要はありません

 どのくらいの頻度で面談をするかはケースバイケースですが、通常は数ヶ月(学校なら1学期)に1回程度行う場合が多いです。ですので年間の相談回数は、3、4回くらいになることが多いと思います。

  

 次回の面談をいつ行ったらよいかは、面談の際に状況に応じて考えますので、事前にお決めいただかなくて大丈夫です。

 例えば7月に面談をした場合、夏休み中は練習の機会があまりとれなさそうなら、次回の面談は夏休み明け以降でしばらく経ってからということになるでしょう。年度が替わる場合は学校や職場などの環境が変わることが多いので、4月以降になってからまた改めてお話を伺いましょう、となることもあります。

  

 

改善するまでの期間はどのくらいかかりますか?

 

  どのくらいの期間で改善するかは、人によって違います。

 これまでの私の経験では、練習開始後すぐに顕著な効果が現れる方もいましたし、数年くらいの期間がかかった方もいます。また進学や就職のような大きな環境の変化によって顕著に症状が改善したり、相談の必要がなくなったりした方もいます。

 どのくらいの期間がかかるかは、その方の状態や周りの環境など、様々な条件によって異なります。何をゴールとするかによっても、いつまでかかるかは変わってくるでしょう。

 

 「いちりづか」ではもともと、どちらかというと比較的長い期間を見据えての計画を立てます。

 例えば小学校高学年なら、中学卒業や高校卒業くらいまでを考えてもらうことが多いです。小学校高学年から高校卒業までなら7、8年あることになります。

 その期間のうちに、どんな優先順位で何からできるようになることを目指すかを考えてみましょう。

 

 どのような場合でも、しっかり計画を立てて取り組んでいけば、必ず前に進んでいくものです。一歩一歩は少しずつでも、着実に前進してさえいければ、一見停滞しているように見えてもやがては大きな成果につながります。

 

  

面談には本人が同席した方がよいでしょうか?

 

 「いちりづか」の相談では、ご本人の意思を最も尊重します。

 練習のメニューを考えたり何らかの取り組みを提案したりする場合には、ご本人の意思の確認を行います。また話す練習を効果的に進めるためにも、ご本人の参加や協力は不可欠です。

 

 ただし、これは必ずしも面談への参加が必要という意味ではありません

 ご本人が面談を希望しない場合や、文字チャットも含めてオンラインでの面談が難しい場合などは、面談の時間以外の機会に、ご家族を通じて聴き取りを行ってもらうこともあります。

 ご本人が面談に同席できるかどうか、難しいときはどうしたらよいか、状態や希望に応じて方法を一緒に考えますのでご相談ください。

 

 

初回の面談については、本人が同席した方がよいでしょうか?

 

 初回の面談は、ご本人の症状や生育歴、周りの環境などの詳細を時間をかけて聞き取ることが中心になります。

 ですので、初回の面談ではご本人は同席しなくても大丈夫です

 

 また、初回の面談時にご本人にも待機していただいていれば、そのまま続けて面談を行うことも可能です。

 そうでない場合は、ご家族への助言のみで終了するケースもあります。ご本人との面談がやはり必要ではないかと判断した場合は、あらためて日時や方法を考えます

 

 

面談で話せなくても大丈夫でしょうか?(ご家族からの依頼の場合)

 

 ご家族からの依頼の場合は、まずはご家族の方から詳しくお話を伺います。

 ですので、面談のときにはご本人は一言も声を出さなくても大丈夫です

 あとは上記の通りで、必要に応じてご本人から意思確認を行ったり、直接やりとりを行ったりします。

 

 

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面談で話せなくても大丈夫でしょうか?(ご本人からの依頼の場合)

 

 もちろん声がだせなくても相談を承ることができます

 

 「いちりづか」では場面緘黙の症状のある方を対象にしていますので、何らかの方法で「コミュニケーション」をとることさえできれば大丈夫です。

  もし文字チャットやメタバースでの面談、メールの送信などが可能なら、いずれか可能な方法をご選択ください。

 

 例えば「はい/いいえ」の意思表示しかできなくても、それさえできれば十分にコミュニケーションをとることができます。

 時間はかかっても大丈夫です。例えば1つのメールを送るのに半年かかっても構いません。半年に1通でも、継続していれば前に進んでいくことができます。

 

 もしいずれの方法も難しい場合でも、どのような手段ならコミュニケーションが可能かを一緒に考えてみましょう。

 どんなに緘黙症状が重くても、ご本人の中に「何とかしたい」という気持ちがあって、それを何らかの形で伝えてくれさえすれば、方法を考えることができると思います。

 

 

相談は「話せないこと」に関わる内容でなくてもよいでしょうか?

  

 場面緘黙や関連する症状のある方やそのご家族からのご相談でしたら、内容は「話せないこと」に直接関わることでなくても大丈夫です

 職場の人間関係や進路選択の悩みなど、どんな内容でもお話をお伺いすることはできます。

 何を相談したらよいか分からないけど、何となく困っていて、とりあえず話だけでも聴いてほしい、といったことでも大丈夫です。