【ブログ】「話せるようになる」ための500の方法
「期待」と「不安」の綱引き
春分の日が過ぎ、卒業式・卒園式があちこちで行われている時期です。
「期待と不安を胸に」とよく言いますが、実際これらは表裏一体のものです。
「期待」も「不安」も、「分からないこと」「未知のこと」「これからのこと」から生じてきます。
先のことが分からないから不安でもあるし、期待もあるのです。
これが「期待」の方に傾くか、「不安」の方に傾くかによって、新しい環境にどう立ち向かっていけるかが変わってきます。
期待と不安の綱引きです。
緘黙症状のある子たちの巣立ちを見ていると本当によくこれを感じます。
こういう時、できるだけ不安を小さくして、期待の方を大きくしていってあげたいですね。
そのためにできることがあります。
それは「情報を得ること」。
「不安」は「分からないこと」から生じてきます。
だから不安への一番の対処方法は、「分かること・知ること」です。
例えば小学校への入学だったら、小学校について色々と知っておくこと。
・学校への行き方、靴を脱いでしまう場所、教室の様子、トイレの位置、着替える場所、給食を食べる場所。
・学校でどんな勉強をするか、入学式では何をするか、どこで親と離れるか、どんな歌を歌うか、返事をするのか。
・誰と同じクラスか、担任の先生はどんな先生か。
・入学式当日どんな服を着るのか、何を持っていくのか。
実は新年度が始まる前、春休み中にも情報収集できることはたくさんあります。
そして詳しく知っていけば、不安は減り、期待は膨らんでいくのです。
期待と不安の綱引きで「期待」が勝てば、いい春休み、そしていい新年度を迎えることができると思います。