場面かんもく相談室 いちりづか

【ブログ】「話せるようになる」ための500の方法

「いちりづか」は場面緘黙専門のオンラインの相談室です。
「話せるようになる」ための具体的で効果のある方法を、
一人ひとりの状態に応じてご提案します。
2024-02-09 11:00:00

【アレンジは無限大で効果抜群】 「話す練習」でよく使う4つの型

 

500かどうかは分からないですが、話す練習の方法というのは実際無数にあります。

 

「人」×「場所」×「すること」の要素を組み合わせて話しやすい条件を作る、というのが基本的な考え方ですが、このかけ算の組み合わせだけで膨大な数になります。

 

その中でもよく使う(=採用されやすい)型がいくつかあるので、はじめにまとめてご紹介します。

名づけて「話す練習四天王」。絶望的にセンスのないネーミングですみません。

 

 

1.「放課後に教室で先生と話す」

 

「学校で話す」「先生と話す」につながりやすい、効果抜群の方法。

緘黙症状改善の練習方法として王道中の王道。「話す練習」界のベートーヴェン。

 

先生との物理的な距離を50cmずつ近づけたり、親やきょうだい、友だちなどを加えたり、「音読」の部分を「しりとり」や「サイコロトーク」にするなど、いくらでもアレンジができます。

たまに先生の協力が得られないことがありますが、そういうときのための「裏ワザ」があります。

他にも工夫のポイントが色々ありますが、それはまた追々。

 

 

2.「友だちと家で遊ぶ」

 

1.がベートーヴェンなら、こちらはモーツァルト。

学校では声が出せなくても、家なら話せる子はたくさんいます。

個人的にはもっとも好きな練習方法です。

 

「先生と話せるようなる」よりも「友だちと話せるようになる」の方が、モチベーションが高いと思いませんか?

塾や習いごとをしている子が多かったり、コロナで家で遊ぶ機会も少なくなってしまったなんていうケースもあり、ちょっと採用されづらいのが難点です。

Nintendo Switchなどでオンラインゲームを友だちとするのもお勧め。

 

 

3.「録音を聞かせる」

 

「話す」という行動を実行しやすい方法で、本人がやる気にさえなれば症状の改善につながります。

「家で話す」という負荷の低い方法から始められるので、練習の最初のステップとしても採用しやすいです。

 

このスタイルで一番よく使うのは「教科書の音読を先生に聞かせる」。

先生側から見ても短時間でできて学習成果の確認にもなるので一石二鳥です。

録音する内容の他、録音する時間や場所、再生する(聞いてもらう)方法などをアレンジしていくことで無理なくステップアップしていくことができます。

 

反対にこの方法でよく失敗するのは「本人が嫌がってできなかった」

そりゃそうでしょう。無理やりやっても上手くはいきません。

録音から会話につなげる小技も色々ありますので、また別の機会にご紹介します!

 

 

4.「お店で注文する」

 

先生や友だちの協力がなくても、自主練で話す練習が進められる、通称「筋トレ」。

「初対面の人と話す」練習にもなるので、(進学など)新しい環境で話せる状態でスタートしたい!というときに最適です。

マック、ファミチキ(またはからあげクン)、コーヒーなど、練習メニューも無数にあるのが魅力です。

お店で注文できる、というのは生活が豊かになることに直結します。

スタバでキャラメルモカフラペチーノを注文したり、ラーメン二郎で野菜マシマシを頼んだりできるようになるかも?

 

 

おわりに

 

これらはいずれも基本形で、ここから「人」×「場所」×「すること」の要素を組み合わせて練習メニューをアレンジしていくことができます。

そうすると出てくる疑問がありますね。

「どれをやったらいいの?」

 

実はそれが難しいんです。

どれもピタッとはまれば効果は抜群ですが、無理やりやらせようと思ってもうまくいきません。

放課後に先生と話す練習をしたけど上手くいかなかった、という経験のある方もいると思います。

上手くいく方法を考えるために、「いちりづか」では初回の面談は90分くらいはかかります。

 

 

結局のところ、無数にある練習メニューの中から最適なものを選ぶ方法は1つしかないと思っています。

本人とよく相談することです。

 

 

【注意点】

ここに書いてある方法は、効果のある場合もありますし、そうでない場合もあります。

書いてある方法を機械的に実践しても上手くいきません。

練習メニューを考えるにあたっては、様々な要素を慎重に考慮した上で、個々に応じた方法を選択するようにしてください。