【ブログ】「話せるようになる」ための500の方法

2024-02-11 16:00:00

【「感動」よりも大切】3学期にしなくてもいいことは?

今までは学校で話せなかったけど、「卒業式(卒園式)では声を出してほしい!」

 

親や教師がこんなふうに考えることがよくあります。

場面緘黙あるあると言ってもいいくらいです。

確かにこれまで学校で話せなかった子が、学校生活の最後に声を出せたら感動しますね。

 

でもこれは、映画ではなく現実の世界です。

「感動」や「思い出づくり」を目指して練習するのではなく、「緘黙症状の改善」を目指した計画を立てることが大切です。

 

 

「卒業式で声を出して、先生や親を感動させる」

【感動度】★★★★★

【優先度】★☆☆☆☆

 

もちろん、本人がそれを目標にしているなら、しっかり計画してできるようになることを目指しましょう。

(その場合は優先度★5になります)

また、卒業式で声を出せたことが自信になったり、中学校で話せることにつながるかもしれません。

 

でも、親や教師の自己満足のために設定した目標だったら、がんばらなくてもいいと思います。

大事なことは、それが「緘黙症状改善」のための計画になっているかです。

 

優先度を考えれば、「卒業式で声が出せること」よりも、「新年度に新しい環境で声が出せること」の方がはるかに重要です。

卒業式で声が出せても、中学校でまた話せなくなってしまうようなら意味がありません。

ですので「どうしたら中学校で話せるようになるか」を考えて計画を立てることをお勧めします。

 

 

「どうしたら新しい環境で話せるようになるか」についての計画を立てる

【優先度】★★★★★

 

 

 

【注意点】

ここに書いてある方法は、効果のある場合もありますし、そうでない場合もあります。

書いてある方法を機械的に実践しても上手くいきません。

練習メニューを考えるにあたっては、様々な要素を慎重に考慮した上で、個々に応じた方法を選択するようにしてください。