【ブログ】「話せるようになる」ための500の方法
【「感動」よりも大切】3学期にしなくてもいいことは?
今までは学校で話せなかったけど、「卒業式(卒園式)では声を出してほしい!」
親や教師がこんなふうに考えることがよくあります。
場面緘黙あるあると言ってもいいくらいです。
確かにこれまで学校で話せなかった子が、学校生活の最後に声を出せたら感動しますね。
でもこれは、映画ではなく現実の世界です。
「感動」や「思い出づくり」を目指して練習するのではなく、「緘黙症状の改善」を目指した計画を立てることが大切です。
「卒業式で声を出して、先生や親を感動させる」
【感動度】★★★★★
【優先度】★☆☆☆☆
もちろん、本人がそれを目標にしているなら、しっかり計画してできるようになることを目指しましょう。
(その場合は優先度★5になります)
また、卒業式で声を出せたことが自信になったり、中学校で話せることにつながるかもしれません。
でも、親や教師の自己満足のために設定した目標だったら、がんばらなくてもいいと思います。
大事なことは、それが「緘黙症状改善」のための計画になっているかです。
優先度を考えれば、「卒業式で声が出せること」よりも、「新年度に新しい環境で声が出せること」の方がはるかに重要です。
卒業式で声が出せても、中学校でまた話せなくなってしまうようなら意味がありません。
ですので「どうしたら中学校で話せるようになるか」を考えて計画を立てることをお勧めします。
「どうしたら新しい環境で話せるようになるか」についての計画を立てる
【優先度】★★★★★
【注意点】
ここに書いてある方法は、効果のある場合もありますし、そうでない場合もあります。
書いてある方法を機械的に実践しても上手くいきません。
練習メニューを考えるにあたっては、様々な要素を慎重に考慮した上で、個々に応じた方法を選択するようにしてください。