【ブログ】「話せるようになる」ための500の方法
【4月にすること①】新しい計画を立てる
環境が変わると、心身も変わる
以前の記事で場面緘黙は環境因子の影響を受けやすいと説明しました。
ヒトの生物学的特徴(身長や気質など)は3月31日と4月1日とでほとんど変わりませんが、「環境」の方は大きく変わります。
進学など学校が替わる場合でなくても、例えば小学1年生から2年生に上がるといった学年の変化だけでも、子どもにとってはとても大きな変化です。
こういった環境の変化は、子どもの心身にも大きな影響を与えます。
ですので、環境が大きく変わる4月にしっかり「新しい計画」を考え直すことが大切です。
何が、どのように変わったか
「新しい計画」を立てるために、まずは「何が、どのように変わったか」を把握しなければなりません。
これは、「環境側の変化」と「本人側の変化」に分けて考えるのがよいでしょう。
「環境側の変化」とは、学校やクラス、学習内容や学校生活の様々な変化です。
学年が1つ上がるだけでも、担任やクラスメイト、教室、教科書や持ち物など、色々なものが変わります。
ですので計画を立てるのに先だって、まずはこういった新しい環境の詳細を理解することが必要です。
「本人側の変化」は環境側の変化によってもたらされます。
新しい学年で頑張りたいことや、できるようになりたいこともあるでしょう。
「新しい環境になったら、話せるかもしれない」と思っているかもしれません。
こういった本人の意思や考えを、4月になった時点で新たに確認しておくことが大切です。
「新しい計画」を考えるタイミング
新しい計画を立てるのは、なるべく早い方が望ましいです。
しかし、「何が、どのように変わったか」を把握するにはそれなりに時間がかかります。
学校生活が始まってみないと、新しい環境がどんなものかも分かりません。
こういったことが分かってくるのは、4月中旬くらいからでしょう。
この4月中旬から1ヶ月くらいが、新しい計画を立てるのに最適な時期だと言えます。
次回はこの「新しい計画を立てるタイミング」について、もう少し詳しく解説しましょう。