【ブログ】「話せるようになる」ための500の方法
【4月にすること②】計画を立てるなら4月中旬~5月中旬がお勧め!
前回の記事で、4月は環境が変わるので新しい計画を立てましょうと書きました。
計画を立てる時期は4月中旬~5月中旬が最適だと私は考えています。
これは、日本の標準的な学校生活のスケジュールと密接に関わっています。
「話す練習」は学校生活のスケジュールを意識して計画する
私は、場面緘黙の症状はカウンセリングルームの中だけで練習しても治らないと考えています。
緘黙症状の改善とは「園や学校、職場など、その人が主に過ごす社会生活の環境で話せるようになること」です。
学齢期の子どもなら、「学校で話せるようになること」が大きな目標になります。
このため「いちりづか」で提案する話す練習は多くの場合、学校生活の中で練習することを計画します。
そうすると必然的に、学校生活のスケジュールを考慮した計画を立てることになります。
「緘黙症状」も「話す練習」のための計画も、学校やクラスの環境によって大きく変わります。
担任やクラスは基本的に年度単位で変わるので、緘黙症状改善のための話す練習は「年度」単位で計画するのが基本です。
また「年度」よりも短い単位として「学期」も意識するのが有効です。
例えば担任の先生に協力してもらう練習なら、夏休みの期間はあまり練習できませんし、夏休みの前と後で症状自体も変わってくるからです。
(前期・後期の2期制をとっている学校でも、計画を立てる場合は夏休み・冬休み・春休みに区切られた3つの時期を意識するのがよいでしょう)
4月中旬~5月中旬に計画を立てるのが最適な理由
「担任の先生がどのくらい協力してくれるか?」や「クラスに仲のよい友だちはいるか?」によって、話す練習の計画は全然違ってきます。
担任の先生がどんな人か分からないうちは、「担任と話せるようなること」を目標にすべきかどうかも決められません。
こういったことがある程度分かってきて、本人も新しい環境での学校生活に慣れてきてからでないと、計画を詳細を考えることができないのです。
このため、学校が始まって最初の一週間が終わるくらいの時期である「4月中旬」頃が計画を立て始める時期として最適なのです。
一方、計画を立てるのが遅くなりすぎるのはお勧めできません。
遅くなれば遅くなるほど、練習に使える期間は短くなっていきます。
ですので5月の連休明けまでには、しっかりした計画を立てておくことを心がけましょう。
5月中旬までにしっかりした計画を立てることができれば、1学期の途中で計画を見直すこともできます。
だいたい7月の下旬から夏休みと考えると、2ヶ月ちょっとの期間があります。
「5月中旬~6月中旬」が前半、「6月下旬~7月下旬」が後半というイメージで、5月に立てた計画を1ヶ月実践して、6月に見直して修正することができるのです。
こうすることで、話す練習の計画をより効果的なものにできます。